泳動結果
Tauを,GSK3β, cdk5/p35, PKAの各キナーゼでin vitroリン酸化しました。
反応によって生じたTauのリン酸化種を解析しています。
1次元目にNEPHGE(固定化pH勾配等電点電気泳動)
2次元目に通常のSDS-PAGE あるいはMn2+-Phos-tag SDS-PAGEで分離しています。
NEPHGEは塩基性タンパク質に適した等電点電気泳動法のようなもので,
酸性側から塩基性側に向かってタンパク質を移動させます。
各キナーゼでリン酸化されたTauは,
通常のSDS-PAGE でもシフトアップするリン酸化種があります。
NEPHGEでは,リン酸基の数に応じて,酸性側にシフトして分離されます。
2D (NEPHGE/SDS-PAGE)において,
リン酸化種は,酸性側に寄り,シフトアップしていることがわかります。
Mn2+-Phos-tag SDS-PAGE では,
各キナーゼでリン酸化されたTauは,たくさんのシフトアップバンドが見られます。
2D (NEPHGE/Mn2+-Phos-tag SDS-PAGE)において,
リン酸化種は,酸性側に寄り,シフトアップしています。
2Dで解析することによって,
Mn2+-Phos-tag SDS-PAGEで分離されたバンドと
それに含まれるリン酸基の数の関係が判明します。
関連画像
Tau Tyr kinase assay(ABL, MET, FYN)_Mn2+-Phos-tag SDS-PAGE